6月23日は夏至祭、サン・ハンス・アフタンでした。 早いもので、今年もあっという間に半年が過ぎてしまいました。
キリストの生誕日であるクリスマスの半年前、6月24日をキリストの弟子の一人であるヨハネの誕生日とし、前日23日をサン・ハンス・アフタン(聖ヨハネの夕べ)と呼びます。
日が暮れる午後10時過ぎに、デンマーク各地の海岸、野原で焚き火をたき、長い夏の日を祝います。
ローマハウスでは、夏至祭の数日前に、専門業者が来て機械で共同緑地の草を刈りました。 緑地に限らず、普通の家の生垣なども夏至前に刈るのが目安になっています。
ローマハウスでは、まだ明るい午後9時半に子供たちによって、火が点火されました。 焚き火は春の共同作業の時、伐採した木を焚き火用に残して共同緑地に積み重ねます。 毎年沢山木を山にして積むのですが、今年の焚き火は小さかったです。
早くから焚き火を置いておくと、焚き火に鳥や動物が巣を作ってしまうと、聞いたことがあります。 焚き火の上には小さい魔女の人形がおかれました。 サン・ハンスの夜、ドイツのブロック山に魔女が集まるので、魔女を追い払う意味もあります。 しかし、この魔女の人形を女性差別だと反対しているので、置かない焚き火もあります。
今年のローマハウスの夏至祭への参加者は、ちょっと少なかったです。 燃え盛る火を見ながらビールやジュースを飲み、お決まりの夏至の歌を歌って終わりました。
ヘルシンガーのヨットハーバーでは、6月22日から24日までシーランド島を一周する恒例のヨットレースがありました。
今年60回を迎えるヨットレースに参加したヨットは100隻を割りました。 ヨットハーバーはレースがあるのに、とても静かでした。
シーランド島ヨットレースは、1947年に12隻のヨットで始まり、年を追うごとに盛況さを増し、1980年代のピーク時には2000隻が参加したこともありました。 この10年ほど参加する人は、年々減っています。
衰退の原因は、ヨット人口が高齢化していること、ヨットを所有する人の気質が変化していることなどです。 レースに出るにはチャレンジ精神、クルーメンバーの確保と万全の準備が必要です。
ちょっと前は、シーランド島一周ヨットレースに参加したと言えば、ヨット仲間から一目置かれたものです。
7月初めから学校、企業も夏休みのシーズンに入ります。
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写真は全て小野寺綾子氏撮影
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